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米大統領、ファウチ感染研所長を解任しない意向 ファウチ氏も釈明

[ワシントン 13日 ロイター] - トランプ米大統領は13日、政権の新型コロナウイルス対策チームを率いるファウチ国立アレルギー感染症研究所所長を解任するつもりはないことを明らかにした。

ファウチ氏は前日、CNNのインタビューで、新型コロナ感染拡大を巡る政権の対応について、より早く外出自粛規制を導入していれば人命を救えたと発言。大統領はファウチ氏の解任を主張する投稿をリツイートし、賛同する意を示していた。

だが大統領は13日の記者会見で、ファウチ氏は「素晴らしい人物だ」とし、自身とファウチ氏は新型コロナ対策で「最初から」同じ意見を持っていると述べた上で、誰もがファウチ氏に満足しているわけではないと付け加えた。

一方、ファウチ氏は同じ会見で、CNNのインタビューでは仮定の質問に答えていたと説明。感染抑制策として全米でソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)を実施するとの同氏の提案をトランプ大統領はすぐに受け入れたと明らかにした。

これより先に、ホワイトハウスのギドリー報道官は「メディアの報道はばかげている。トランプ大統領がファウチ所長を解任することはない。ファウチ氏はこれまでもトランプ大統領に対する信頼の置けるアドバイザーだった。今後もあり続ける」と述べていた。

トランプ氏は12日、「ファウチ解任の時だ」とした共和党の元議員候補者のツイートにリツイート。人気が高いファウチ氏に我慢できなくなり、解雇する可能性があるとの憶測が浮上した。

ファウチ氏は抗マラリア薬ヒドロキシクロロキンが効くという主張など、新型ウイルスの科学的見解を巡りトランプ氏と意見が対立したり、正すこともあった。

ファウチ氏はCNNのインタビューで、国立アレルギー感染症研究所が新型ウイルスについて米政権に対し早い段階で警鐘を鳴らしていたとする米紙ニューヨーク・タイムズの記事について、より早期に閉鎖措置を取っていれば人命を救えたと述べた上で、多くの要因が絡んでいるとの見方を示した。

ファウチ氏は「もちろん、より早く開始していれば良かったが、一つの要因によって今に至るとは言えないと思う」と述べた。「非常に複雑だ」と付け加えた。

ファウチ氏はトランプ氏との意見の対立から、既に右寄りの議員にとって批判の対象となっている。CNNのインタビューの後、非難の声は一段と高まった。

トランプ氏は12日、ニューヨーク・タイムズの記事について複数回にわたり「偽ニュース」とツイートし、非難した。

トランプ氏は先週、政権が毎日開催している新型ウイルスの会見で、ヒドロキシクロロキンに関する質問が出た際、ファウチ氏の回答をさえぎる場面があった。

1984年から国立アレルギー感染症研究所長を務めるファウチ氏は、共和党と民主党双方の大統領の下で指揮を取ってきた。2008年には当時のブッシュ大統領(子)から文民に贈られる最も名誉ある「大統領自由勲章」を授与されている。

一部の世論調査では、ファウチ氏の信頼度がトランプ氏を上回っている。

*内容を追加しました。

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